e辞書の利用術(1)
これまで何度も読むことの重要性を力説してきました。最初のうちは辞書を引きまくってください、そしてある程度の語彙が身に付いてきたら多少分からなくても辞書の使用をMinimumにしてどんどん読み進みましょう、ともいいました。
- 初・中級のうちはやはり圧倒的に分からない単語数が多すぎて辞書を引きながらというパターンをとらざるを得ないからです。また、中・上級者の場合には英語という言語の思考体系の波に乗って文脈を読み進めるために、できるだけ辞書を引く作業などのInterruptionをさけるためでした。かなりの上級者になっても第二言語の思考体系の波に乗った状況というのはまだまだかなりVulnerableなものだからです。
- 1990年台前半に私はこの問題の解決のため、何種類かの電子辞書などが役に立たないか検討したことがありました。答えはNOでした。電子辞書を引くスピードは一般の辞書よりも多少早いものの、当時の画面表示の制約から訳語があまりにも稚拙で役に立ちません。また、せっかくe辞書なのに訳語・例文などからの有機的な検索はまだまだ未発達の状況でした。
- しかし2000年台前半の現在、その状況は大きく変わってきています。そして非常に効果的にそれらのMediaのAdvantageを我々は享受できるようになっています。これらを知ると私の昔のあの苦労は何だったのだろうか、というような進歩をかいま見ることができます。ただし、いいことばかりでなく弊害もありますので、その辺も正確に説明したいと思います。
- これから数ページをかけて、少し具体的にReadingの際の使い方を紹介しながら、機器やソフトをReviewしてみたいと思います。ここで紹介するのは:
- On-line Disctionaries on PC
- Disctionary software on PC
- Stand-alone electric dictionary device